私の好きな人
「そうか…
如月 恭也が夢中になるわけか…」
甘い考えだった…
俺が如月 恭也の女を虜にしてやろうと思っていたが…
その逆になった…
俺が虜にされてしまった
如月 恭也ほどの男が虜にされたんだ
俺も虜にされる危険性はあるって気付かずにいた
「もう気持ち悪い…!
なんで!なんで…!」
いきなり、女が騒ぎ出した
俺と辰也は驚き女の方を見た
「なんで…!
昔の僕には戻れないの⁉︎
なんで気持ち悪いって思うの⁉︎
僕じゃなくなる…
やっぱり、僕はもう…」
「は…ほ、蛍さん?」
辰也は、女の腕を掴み
心配そうな顔で女の名前を呼んでいた