私の好きな人
〜 慶都 視点 〜
眠ったか…?
俺は雫を優しく座席に寝かせると外に出た
「慶都さん
粗方片付けました
ですが…
一ノ瀬組の奴等が見当たりません…」
「……そうか…
でも、雫をこんな風にしたヤツはいるんだろ?」
「はい」
俺は夕也に案内されて男のもとに向かった
男は、縛られていて顔を痣だらけにしていた
「お前か…
雫を監禁して暴行したヤツは…」
「ハッ。それがどうした?」
俺は男の顔に向け思いっきり蹴りを入れた
「ぐっ…ぁ…」
「俺の女に手を出したこと…
後悔させてやるよ」
俺は怒りが収まるまで男を殴った