私の好きな人
〜 雫 視点 〜
気持ちいい…
私は誰かに頭を撫でられているのに気づき目を覚ました
まだ目を開いていなかったが
私の頭を撫でている人は分かっていた
優しく
それでいて温かさを持った人
「……慶都…」
私は目を開いて、優しく笑っている慶都に声をかけた
周りを見渡すと
私と慶都が一緒に選んだ
私たちの家にいるのだと気づいた
「雫…俺さ…
今回のことで分かったことがあるんだよ…」
「な、なに……?」
慶都が真面目な顔をして私を見てくるから、私は少し戸惑っていた
慶都が真面目な顔をするときは…
いつも私のお母さんのことだから…