私の好きな人
「俺さ、昔…
チャラいって言われてきたんだ
まあ、そのとおり色んな女と遊んできたからチャラいんだろうけど…
雫のお母さん…
遥と出会ってからはさ、他の奴等から…
意外と一途なんだな…に変わっていたんだ
遥を好きになって…
遥に好かれようと色んなことをしたよ…
女遊びもやめたし…
遥に毎日愛の言葉を囁いたり…
たぶん、俺の初恋っていっていいほど…
遥のこと好きだったんだ…」
慶都は私の頭を優しく撫でながら
思い出すように語り始めた
「遥も…
いや遥は俺以上にそういう遊びが
すごかったんだよ…
気に入ったヤツは
自分の色気を使い誘惑して
とことん自分に惚れさせる
俺、遥と出会って初めて
嫉妬っていう感情を持ったよ…
俺がその嫉妬で一番酷かったのは…
遥が司と付き合ったときだよ」
お父さんと…
私は黙って慶都の話しを聞いていた