私の好きな人

「俺は遥を好きなのか…
それとも雫が好きなのか…

結婚する前に遥に言われたんだ…
慶都は絶対に雫を好きになるって…

それを確かめたかった…
最低かもしれないけど…

雫と結婚すれば…
自分の心が分かると思った

そして今回のことでハッキリと分かった」

「………もういい…
分かってる…

私と別れたいんでしょう…?

あっ、違うね…
私だけだったよね…

付き合ってると思い込んでいたのは…」


慶都に何を言われるのか怖かった…
慶都に、慶都のその口で言われるのが怖かった…

結婚する前から分かりきっていたこと…
慶都は私のことを好きじゃない…

慶都は…
私のお母さんが好きなんだ…

< 167 / 234 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop