私の好きな人
「俺は遥を好きなのか…
それとも雫が好きなのか…
結婚する前に遥に言われたんだ…
慶都は絶対に雫を好きになるって…
それを確かめたかった…
最低かもしれないけど…
雫と結婚すれば…
自分の心が分かると思った
そして今回のことでハッキリと分かった」
「………もういい…
分かってる…
私と別れたいんでしょう…?
あっ、違うね…
私だけだったよね…
付き合ってると思い込んでいたのは…」
慶都に何を言われるのか怖かった…
慶都に、慶都のその口で言われるのが怖かった…
結婚する前から分かりきっていたこと…
慶都は私のことを好きじゃない…
慶都は…
私のお母さんが好きなんだ…