私の好きな人

〜 辰也 視点 〜


「どうですか、気分は?」

「うーん…
ちょっと悪いかもー

でも辰也くんがキスしてくれたら治るかも〜」


よし、上手くいったみたいだね…


「ありがとうございます、良太さん
あなたの催眠術、本当に素晴らしいです」

「そんなことないよ
俺なんて、まだまださ…

それより、この女の人…
俺、どっかで会ったことあるような気がするんだよね…」

「いや〜ん、ナンパ??
まぁ、相手してあげてもいいけど〜?」

「遥さん、やめてください

良太さんには、また違う女をあげますよ
この人は勘弁してください」

「いやいや、いらないから
俺、そんなもらわなくてもモテるし?」

「ははっ。そうでしたね?」


良太さんは催眠術が使える
しかも遥さんの元下僕だった噂がある

でも遥さんも催眠術が使えて
良太さんがウザくなった遥さんは良太さんに催眠術をかけた


だから良太さんは遥さんのことを忘れている

面白い関係だね…

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