私の好きな人
「でも今の遥さんなら大丈夫…
昔と同じだ…
だから、遥さんを俺らにくださいって言っているんですよ
遥さんがいれば、他の組の奴等を誘惑して、その隙に組を破壊出来ますからね…?」
「コイツら…
本当に最低だな…!!
遥さんはモノじゃない!!
遥さんには司さんという大切な人がいるんだよ!!
お前らがやっと幸せになった二人の邪魔をするな…っ!!」
夕也の言うとおりだな…
遥と司はお互いすれ違ってばかりだった
だが、今やっと二人は互いを大事にし…
必要だと感じ始めているんだ
二人の気持ちを邪魔するな
「……そうですか…
まあ、いいでしょう…
どうぞ遥さんを連れて帰ってください」
「お、おい…!辰也…!?」
一ノ瀬組若頭の意図はよく分からないが…
俺らは遥を家に連れて帰ることにした