私の好きな人
「ちょっと、昴離してねぇ〜?」
「ダメだ
俺の傍にいろ」
「フフッ…
昴、可愛い…
そんなに僕を離したくない…?」
「当たり前だろ
あんなヤツのとこに行くな
俺だけ見てろ」
「昴〜
僕、昴のこと…だ〜いすき♡」
お兄ちゃんとお母さんは…
恋人のような甘い雰囲気を醸し出していた…
それは、まるで…
前のお父さんとお母さんのように…
どういうこと…?
お母さんいつもなら、真っ先にお父さんの方に向かうのに…
お母さんはお兄ちゃんしか見ていない感じだ…
「は、遥…?
一体、どうしたの…?」
私と蛍さんと慶都とお父さんは…
お母さんの様子に驚いていた
「遥さん…
先ほども言ったとおり…
あの子があなたの娘の雫ちゃんですよ」
夕也くんはどこか困ったような顔をしたあと、お母さんに私を紹介してきた
な、なに…?
どういうこと…?