私の好きな人
〜 遥 視点 〜
「……信じられないね…
僕が誰かを好きになるなんて…」
「俺も驚いたよ」
慶都は嘘を言っていない…
なら、本当に僕はこの人を好きになって
結婚したの…?
あり得ないよ…
僕は誰にも心を奪われない…
今までそうしてきたんだ…
僕が結婚してまで手に入れようとした人…?
そんな馬鹿な…
「………遥…」
この人を…
僕は好きになった…
僕を強い瞳で見てくる、この人を…
僕は自分の夫だという人の近づいて
僕はその人に抱きついた
「ねぇ…僕のこと好きなの…?
僕が欲しくてたまらない?」
僕は上目遣いで男を見てクスッと笑った
ほら、教えてよ…
あなたが他の男と違う理由…