私の好きな人

「アイツ、このままだと絶対に帰って来ないな…仕方ない…

おい、遥。起きろ。」


お父さんは、自分に抱きついている
あの女の体を揺すって起こし始めた


「遥。起きろ」

「もぉ、なんだよ〜、うるさいなぁ〜
もう少し寝かせてよ〜」


あの女は、お父さんが揺すって起こしていた手を払い、また寝始めた


「遥!いい加減、起きろ!
起きないなら、俺は恭也さんの家に泊まらせてもらうからな!」


お父さんが、その言葉を言った瞬間
あの女は体をビクッとさせ飛び起きた


「蛍に会う気…?
僕は、また蛍に…「よし、起きたな。」


お父さんは、不安そうな顔でお父さんを見ているあの女の言葉を遮った。


お父さんは、あの女が言うことを聞かないとき…

いつも、この言葉を言う


そうすると、あの女は
不安そうな顔をして体を震わせる

そうして、お父さんの言うことを
しっかりと聞く


あの女には、何かトラウマ的なものがあるらしいが…

それを利用するお父さんもスゴイ

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