私の好きな人
「僕っ…汚い…っ
司を裏切って…っ…約束守れなかった…!!
僕…っ…うぅ…
司に嫌われたくな…い…!
今まで、身体を汚しても…なんとも思わなかったのに…っ
司…ご、ごめんっ…!!
ごめん…っ…ごめんなさい…っ!!」
遥はまるで親に怒られて謝る子どもみたいに、泣きじゃくっていた
「…っ…僕を捨てない…で…」
嫌われたくないから…
俺に嫌われたくないから…
遥は必死に謝っていた…
「……遥…
俺はお前に感謝してるんだ…
雫が無事に帰ってこれたのは、お前のおかげだから…
でも、代わりにお前が傷ついた…
俺は分かってたんだ…
こうなることを…
知ってて、お前を囮に使ったんだ…
謝るのは、俺の方だ…」
俺はお前なら大丈夫だと思い込んでいた…
お前なら何されても大丈夫だと…
そんなわけねぇのに…
そんなわけねぇのに…!!
遥だって傷つくことはあるのに…!!
俺は…