私の好きな人

でもコールが何回も鳴っているだけで
一向に遥が出ることはなかった


「また浮気でもしてるんじゃないか?」

「そんなこと、もう遥はしませんよ!」

「じゃあ、あれだ〜!!
昴と楽しんでるとか…?」

「だから、もう遥はそんなことしませんって!

約束しましたから!」

「じゃあ寝てんじゃねぇか?
もう三時周ってるし…」

「そうかもしれませんね…」


遥だから電話に出れない理由なんて
いくらでもありそうだからな…

でも、司に嫌われたくないアイツなら…
浮気だけはしてねぇと思うけど…

アイツの性格があれだからな…


「もう一度、かけてみようよ〜」

「……はい…」


司は慶都たちに遥に愛してると伝えないと解放されないと思ったのか諦めたような顔で、また遥に電話をかけた

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