私の好きな人
「蛍さんとお母さんって…
元々、どんなタイプが好きだったの?」
女子会らしい…
好きなタイプの話だ
「私は…
そんな好きなタイプとかなかったな…
昔の私は恋愛とか興味なかったから…
この人が好き!とかなかったんだぁ…
恭也と一緒にいるうち…
恭也のことを好きになったって感じだから…
好きなタイプは…恭也かな?」
蛍さんは顔を真っ赤にさせ、恥じらいながらも言ってきた
なんか…
ノロケを聞かされた気がする…
「お母さんは?」
「ん〜?僕はねぇ〜
イケメンだよぉ〜」
あっそ…
お母さんらしい…
「雫ちゃんは初恋も慶都なんでしょう?
じゃあ好きなタイプとかないわけだ」
「ああ…はい…////」
慶都しか眼中になかったから…
友達とかに好きなタイプとか聞かれても
よく分からなかったから…
好きな人は慶都だよ…って言っていた
カッコイイ人とか学校にいたけど…
やっぱり慶都が一番だったから…
あまり慶都以外の男の人に興味がなかった
「ホント慶都のどこがいいの〜?
あんなウザいヤツ…
僕のナンパの邪魔ばっかりしてたんだよ〜?」
「……むっ。
それは、お母さんが好きだったからでしょう!!」
私が慶都の立場でも止めに入っている
好きな人が他の男をナンパしてたら、そんなのすぐに止めるに決まってる