私の好きな人
私の好きな人の好きな人
しばらくして…
「遥っ!遥!大丈夫か⁉︎」
お兄ちゃんが家に帰ってきた
「おかえり〜、昴〜」
「遥…」
お兄ちゃんはあの女の顔を見ると安心したような表情をして、あの女を抱きしめお父さんを睨んだ
「遥を泣かせんじゃねぇよ」
「お前が俺の言うことをちゃんと聞いていたら遥は泣かずにすんだんだよ」
「俺のせいにしてんじゃねぇよ
毎回毎回、遥を泣かせやがって」
「昴、何回も言わすな
遥はお前の母親だ
女として見てんじゃねぇ」
またか…
お兄ちゃんが帰るたび
いつもお父さんとお兄ちゃんは喧嘩する
あの女のことで…