私の好きな人

「遥、もうやめろ
さぁ、食べよう。」


お父さんはお兄ちゃんが哀れに思ったのか、あの女にもう何も言うなと言った


夕食は…
重い空気のまま食べた

食べ終わると
後片付けをして私は慶都に謝った

「ごめんね、慶都…
楽しく食べようと思ったのに…」

「そんな気にしなくていいよ、雫。
俺は、司や遥をよく知ってるから
もう慣れたさ

まぁ、昴くんが
まさか遥に結婚してと言うのはビックリしたけどね…」

「ごめんね…」

「だから、謝らなくていいよ。

なんかね…
昴くんを見てると自分を見ている感じだから…」

慶都は私の頭を優しく撫でると
お兄ちゃんを見て、同情?と少し似ている表情をしていた

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