私の好きな人
お父さんと向かい合わせで私はカーペットの上に座った
「お父さん、話したいことって…?」
「……あのな、雫…」
お父さんは気まずそうに
私を見て口を開いた
「……慶都さんと結婚するのはやめておけ…」
「……えっ…?」
ど、どういうこと…?
な、なんで…
慶都と結婚するのを反対するの…?
「……いいから、やめておくんだ
慶都さんと結婚したら、お前が悲しむことになる…」
「…意味分かんないよ……
なんで慶都と結婚したらダメなの…?
それに、明日なんだよ…?
今更やめるなんて…」
どういうこと…?
お父さん…
なんで急にこんなこと…