私の好きな人
「おかしいよ、お父さん…
どうして、そんなこと言うの…
私が慶都と結婚して後悔するって何…?
絶対にありえないよ…」
「……慶都さんは
お前を利用しているんだよ…
だから、やめておくんだ…」
利用…?
慶都が…?
「そんなことあるはずないよ!
お父さん、一体どうしたの⁉︎」
私はいつの間にか涙を流していた
まさか、お父さんに
私と慶都の結婚を反対されるなんて…
お父さんだけは…
私の味方だと思ってたのに…!
「もう、いいじゃ〜ん
こいつがどうなろうと僕たちには関係ないんだし〜
結婚して後悔しても
司の話をまともに聞かなかった、こいつが悪いんだから〜」
「後悔なんて絶対にしない!
慶都と結婚して後悔するわけない!」
「あっ!待て、雫!」
私はあの女の言葉に反論したあと
お父さんの部屋から出て言った