私の好きな人
「雫を利用するのはやめてください!」
「利用するって…
酷い言い方するねぇ〜?」
お父さんと慶都が言い争っているのが聞こえた
お父さん、慶都にまで
そんなこと言うなんて…!
私は、お父さんに文句を言おうとリビングのドアに手をかけたとこで…
「本当のことでしょう〜?
僕の傍にいたいからって…
僕の子どもと結婚しようとしてるんだから…」
あの女の声が聞こえた
えっ…?
どういうこと…?
私はあの女の言葉に動揺して
その場に固まってしまった