私の好きな人

「こんな遅くに出歩いたらダメだよ…?
明日は慶都さんと結婚なんだから。」

「…うぅ…」


慶都と結婚…


「えぇっ…⁉︎どうしたの、雫ちゃん…!」


私がいきなり泣き出したから
夕也くんは戸惑っていた


「えっと…
もう遅いし、家まで送るよ。」

「…いや…!」


私は首を振り家に帰りたくないと夕也くんに言った


「……えっ⁉︎
あぁ、じゃあ…俺の家来る…?

さすがに雫ちゃん一人にはしておけないから…」

「…うん…」


夕也くんの家なら
慶都やあの女は簡単に入れない

夕也くんの両親がいるからだ

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