私の好きな人

俺は急いで恭也の家に向かった


恭也の家に着くと
恭也が玄関でタバコを吸いながら立っていた


「…よぉ、恭也…」


俺は、苦笑しながら恭也に話しかけると
恭也は、俺を睨んでタバコを地面に落とし足で潰していた


「なんの騒ぎだ、これは」

「…あー、えっと…
俺が遥のこと好きなのバレた…」


恭也は、かなり怒っている様子だった


やべぇな、これ…
蛍ちゃんとの甘い時間壊せば、そりぁ怒るか…


「蛍が今、雫?ってヤツを慰めてる」

「…お前、遥の娘くらい
名前覚えろよ…」


恭也は、基本蛍ちゃん以外の女の名前を覚えない

遥の名前を覚えているのは、遥が蛍ちゃんの一部だからだ


そっか…
蛍ちゃんが雫を相手してくれてるから…

恭也は、こんなイラついてるんだな…

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