私の好きな人
このことは、遥は覚えてないだろうが
俺は今でも覚えている
俺は一度だけ…
遥を抱いたことがある
遥はその日
親父が出張中でいないことに寂しさがうまれたのか…
いつもは酔わないはずなのに、泥酔していた
雫は慶都さんの家に泊まっていて
俺が帰ってきたときには、遥は酔いつぶれていた
俺はまだそのとき
遥をうざってぇ母親としか思っていなくて、遥をそのまま放置しようと思ったが…
あまりにも無様な姿を見て
部屋までは連れて行こうと思い遥に近づき肩を揺らした
遥は俺に気づくとニコッと笑い…
「あぁ〜
司、帰ってきたんだね〜♪
僕、寂しかったんだよぉ〜」
俺を親父と勘違いして抱きついてキスしようとしてきた