桜の舞った夜ー運命<サダメ>ー Ⅰ(番外リク受付中)
第5節
無言で車へと戻る道を進むが、今向かってるのは裏口。
車を停めてあるのは、正面。
……呼び出すか
そう考えた俺は、ポケットからスマホを出し、門の前にいるてつに電話をかけた。
て『あ、怜香さんっすか?』
「……車、裏口」
て『あ、了解しましたっす。すぐ行くっすね』
「………<ブチッ>」
2コールもしないうちに出るのはさすがてつだと思う。
俺はてつの返事を聞くと無言で電話を切った。