桜の舞った夜ー運命<サダメ>ー Ⅰ(番外リク受付中)
京ちゃんが押し黙ったところで退学届の空欄が埋まり、バンッと机にボールペンを叩きつければ ビクッ と肩を揺らす2人。
それを見なかったことにして京ちゃんの前に行く。
「はい、退学届。 早く受理してね」
「了解。 何か言い訳でも用意しとくか?」
「んー、そうだな……。 親の転勤って言っといて。
ま、多分みんな聞かずに喜ぶだろうけど」
「………そうか」
私と京ちゃんの会話が終わったのを見て、今度は翔が口を開く。
「で、怜香が入りたいクラスは?」
「そんなの2-Bに決まってんじゃん。
や、でも総長と副いる3-Aもいいな……
そこはお任せするよ。別にどの学年でも楽勝だから。
あ、それと名前は“白野 怜<シラノ レイ>”だからね」