ハッピーアワーは恋する時間
「だったら、やっぱ中継点で住むとこ見つけるのがベストだな」
「うんっ」

亜幸さんもカクテル2杯目を飲んでいるけど、素面のときと全然変わらない。
私もそこまで酔ってないはずなんだけど・・・一緒に暮らす話を亜幸さんとしているというのに、ちょっとその辺に買い物行こうか、みたいな感じで、気軽に話を進めている今の私は、本当に私なの!?と自分で自分を疑ってしまう。

・・・まぁでも。
これが実現するのは、まだまだ先の話・・・のはずだから。
亜幸さんも実は酔ってて、明日起きたら自分が何言ったのが覚えてない、って状態になってるかもしれない。
うん、その可能性の方が、すごく高い。

だからこの話は、本気にしないほうがいい・・・。

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