ハッピーアワーは恋する時間
「未散」
「なに?亜幸さん」
「今日は俺も飲んでるから、おまえを送れない。だから俺んちに泊まれ」
「え・・・あぁでも・・」
「朝早めに起きて送るから」
「うーん。でも・・・」と言いよどむ私に、亜幸さんがグッと顔を近づけた。

そして「暑いから着るもんはいらないだろ?」と、私のすぐ近くで囁く。

亜幸さんの吐息が、私の目の前の空気をくすぐる。
それだけで私は・・・彼の魅力にクラクラと酔わされて・・・。

「な?未散。今夜は俺んちに・・・泊まれよ」
「う・・・ん」

・・・すんなりと陥落した。



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