ハッピーアワーは恋する時間
そしておじさんが連絡をして20分くらい経った頃、博文さんが来た。

「未散・・・」
「私は解約しに来たの。早く終わらせたいんだけど」
「あぁ。俺・・・正直、そこまで全然考えてなくて」
「じゃあ今すぐ考えて。私はあそこに住むつもりないから、私は解約させてもらいます」
「で、でも!家具とか・・・」
「私はいらない。できれば私が買った分のお金は、あなたに払ってもらいたいんだけど」
「俺、そんなに金持ってねえよ!披露宴と二次会のキャンセル料も払わないといけないんだぞ!」
「誰のせいよ」
「俺は、結婚止めたいとは言ってない!止めたくないんだ。おまえと別れたくない・・」
「私はあなたとは結婚しない」と言い合ってる私たちの間に、おじさんは「まあまあ」と言いながら入ってきた。

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