ハッピーアワーは恋する時間
「・・・中島博文・未散(みちる)の二人が夫婦になったことを、ここに宣言し・・・」
「待って!!!」
その女の声とセリフは、ロマンチックに盛り上がっているこの場にヒビを入れるのに、十分効果があった。
参列者全員、花嫁の私、そして花婿の博文さんは、一斉に声がした方をふり向いた。
誰一人声を出すこともなく、そしてパイプオルガンの演奏もないこの場は、シーンと静まり返っている。
・・・誰、この・・・・妊婦。
その女・・妊婦は、バージンロードをヨロヨロと歩きながら、「ひろふみ、さん」と言った。
そして私の隣にいる、新郎の、つまり、私の夫となったばかりの博文さんは、その女に目が釘づけ状態で、「あけみ・・・?」と呟いた。
彼の呟きは、隣にいる花嫁の私にも、ハッキリ聞こえた。
「待って!!!」
その女の声とセリフは、ロマンチックに盛り上がっているこの場にヒビを入れるのに、十分効果があった。
参列者全員、花嫁の私、そして花婿の博文さんは、一斉に声がした方をふり向いた。
誰一人声を出すこともなく、そしてパイプオルガンの演奏もないこの場は、シーンと静まり返っている。
・・・誰、この・・・・妊婦。
その女・・妊婦は、バージンロードをヨロヨロと歩きながら、「ひろふみ、さん」と言った。
そして私の隣にいる、新郎の、つまり、私の夫となったばかりの博文さんは、その女に目が釘づけ状態で、「あけみ・・・?」と呟いた。
彼の呟きは、隣にいる花嫁の私にも、ハッキリ聞こえた。