ハッピーアワーは恋する時間
「あの・・あこう、さん」
「ん?」
「私を・・・からかわないで」

・・・そうよ。
亜幸さんはただ、8年ぶりに会った妹的な私を、からかってるだけなんだ。

と思ったら、ちょっとムカついて。
そしてなぜか私は・・・泣きたいくらい悲しくなった。

「俺はおまえのこと、からかってないよ」
「・・・もういい」
「いーや、ダメだ。未散、俺を見ろ」と言われた私は、俯けていた顔を上げて、渋々亜幸さんを見た。

だって・・・気まずい感じを引きずったまま、亜幸さんとバイバイするのは嫌だから。

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