ハッピーアワーは恋する時間
今のあなたに・・・
「はい、湯浅です」と亜幸さんは言いながら、さりげなく私から離れた。
話の内容は聞かせてはいけない、そして聞いてはいけないと分かっているので、私も少し亜幸さんと距離を取る。
スマホを切った亜幸さんは、私の方をふり向くと、「ごめん」と謝った。
「呼び出しだ」
「うん、分かってる」
「随分物分かりがいいな、おまえは」
「お父さんで経験済ですので。だからそんなに“申し訳ない”って顔、しなくていいよ」
「俺たちの初デートだったのになぁと思うと、やっぱ残念じゃねえか」
「え?これって・・・デート、なの?」
「会って、一緒に過ごしてるんだ。立派なデートだろ?」
「なるほど・・・あ。亜幸さん、行かなきゃ。事件なんでしょ」
「ああ」と亜幸さんは言うと、私から一歩退いた。
話の内容は聞かせてはいけない、そして聞いてはいけないと分かっているので、私も少し亜幸さんと距離を取る。
スマホを切った亜幸さんは、私の方をふり向くと、「ごめん」と謝った。
「呼び出しだ」
「うん、分かってる」
「随分物分かりがいいな、おまえは」
「お父さんで経験済ですので。だからそんなに“申し訳ない”って顔、しなくていいよ」
「俺たちの初デートだったのになぁと思うと、やっぱ残念じゃねえか」
「え?これって・・・デート、なの?」
「会って、一緒に過ごしてるんだ。立派なデートだろ?」
「なるほど・・・あ。亜幸さん、行かなきゃ。事件なんでしょ」
「ああ」と亜幸さんは言うと、私から一歩退いた。