ハッピーアワーは恋する時間
「あの頃、私・・博文さんは最高に素敵な人だと思い込んでた。彼と別れたら、人生おしまいだと思ってたくらい。だから・・バーベキューパーティーへ行くって言ったのも、あの人に嫌われたくなくて・・・もう大丈夫だ、博文さんの言うとおり、煙はそんなに出てないはずだから、って自分自身に言い聞かせて・・・」

私は、ずっと巣くっていた胸の内を、泣きながら亜幸さんに話した。

・・・あぁ私ってホント・・・みっともないところばっかり亜幸さんに見せちゃって。
これで亜幸さんは、私に幻滅して、引いちゃう・・・と思っていたのに・・・。

隣に座っていた亜幸さんは、私を自分の方へグッと引き寄せて・・・抱きしめてくれた。

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