【短編】愛トキドキ憎しみ
甘い時間
付き合い始めて3ヶ月――。
この時期って、始めの頃とは違う別のドキドキが増えてくる。
一緒にいることが当たり前のように慣れてきたこの頃。
だけど……。
甘い時間は次第に長く激しくなっていって、未だに慣れなくて。
体を重ねるごとに体温は上昇。
そう、だんだんと彼色に染められているみたい……。
「好きだよ、玲花」
「私も好きだよ、慎司……」
慎司の手が伸びて、私の体を包み込むように抱き締める。
すっかり慎司の胸の中に埋もれた顔は、ピッタリとくっついている。
服越しに伝わる慎司の鼓動に、私の鼓動も重なっていく。
そして、次第に早さを増す鼓動。
体の奥から込み上げてくる気持ち……。
好き……。
愛しさが体中から溢れてくるのを止められない。