【短編】愛トキドキ憎しみ
まだ予鈴前だというのに、クラスには数人の生徒が来ていた。
みんな来るの早いなぁ……なんて感心しながら、キョロキョロと教室の中に慎司の姿がないかと見渡す。
私と同じようにいつも遅刻ギリギリの慎司が来ているわけもなく……。
「おはよー」
少しがっかりした声でクラスメイトに挨拶を交わす。
すると数人の女の子が寄ってきて、そのうちの一人が興奮気味に話しかけてきた。
「おはよー、ねぇねぇ玲花ちゃん!」
「ん、亜美どうしたの?」
「慎司君と別れたの?」
「……はぁ?」
あまりにも唐突な質問に、私は思わず間抜けな声を出して呆気にとられた。
「だって……ねぇ」
「うん……」
「見間違えじゃないよね〜」
……って何なのよ!
私を無視してそこだけで話を進めないで。
言いたいことがあるなら早く言ってよ!
そんなことを思いながら、いいかげん待ちきれなくなって自分の机に向かおうとした時だった。
「あのね……玲花ちゃん……」
みんな来るの早いなぁ……なんて感心しながら、キョロキョロと教室の中に慎司の姿がないかと見渡す。
私と同じようにいつも遅刻ギリギリの慎司が来ているわけもなく……。
「おはよー」
少しがっかりした声でクラスメイトに挨拶を交わす。
すると数人の女の子が寄ってきて、そのうちの一人が興奮気味に話しかけてきた。
「おはよー、ねぇねぇ玲花ちゃん!」
「ん、亜美どうしたの?」
「慎司君と別れたの?」
「……はぁ?」
あまりにも唐突な質問に、私は思わず間抜けな声を出して呆気にとられた。
「だって……ねぇ」
「うん……」
「見間違えじゃないよね〜」
……って何なのよ!
私を無視してそこだけで話を進めないで。
言いたいことがあるなら早く言ってよ!
そんなことを思いながら、いいかげん待ちきれなくなって自分の机に向かおうとした時だった。
「あのね……玲花ちゃん……」