【短編】愛トキドキ憎しみ
私たち四人は、誰もがいろんな思いを抱えて一緒にいた。


それぞれの好きの気持ちの表現方法が違っただけ。


きっと誰も悪くない。


好きだから周りが見えなくなって。


好きだから不安になって。


好きだから間違いも起こして。



恋って不思議。



好きだから愛しくて。


好きだから憎くて。


好きだからどちらかなんて選べなくて。



また……


人を好きになりすぎて相手を憎んでしまうかもしれない……。


だけど、もう二度と人を傷つけるようなことはしたくない。



愛も憎しみも……


好きから生まれる気持ち。


またいつか、一人だけに恋をした時。


その相手は、もしかしたら慎司かもしれないし智輝かもしれない。


……別の誰かかもしれない。



誰であったって、その時は、愛も憎しみも共に抱えていくから。


ただ一人だけのために……。




不意に見上げた空は青く澄み渡っていた。














【END】







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