今日こそ絶対に自殺します。







ーーーそれからというものの、


私は目の前のキモ男の話を散々というほど聞かされた。


しかも内容は全部理解不能。



ーーーはやくクジラ公園に返してくれ。


ーーーはやく自殺させてくれ。



キモ男の話を聞き流しながらも、私はただそれだけをひたすら願っていた。







こうしてーーー4時間が経過。



「そんでさぁー!
俺がそのイタチくんに言ってやったわけ!
男のロマンはずばり……
マロンだってよぉ!!
なっはっはっはっはぁ!!!!」






さーーーーーっぱり意味わからん。


死ねる勢いで意味わからん。




「…あははー」



私はにこやかに笑ってみせるが、流石にこの作り笑いもしんどくなってきた。


でも、笑わないとキモ男は怒る上に泣きはじめるのだ。




『あぁ!?面白くないの!?
ふざけんな!笑え!!笑えー!!!』


『………』


『笑ってくれよ…グスッ…
チャンぴかぁーうわぁーー!!』


『………あははー』





いい加減、解放しろ。


キモ男。





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