今日こそ絶対に自殺します。





「いやー大したことないんだ!ほんとに!
ただちょっとだけプレゼントをしたくてね!」



「………プレゼント…ですか?」




ニヤリとパピヨンは微笑むと、大きな声で言った。



「おーい今だ!子供たち!!」




パピヨンの合図で、隠れていた子供たちが一斉にウツボの前に現れた。



「っ!!!」



途端に目を見開くウツボ。



子供たちが全員ウツボの前に揃うと、


「お兄ちゃん!!」



次男の陽太くんが一歩前に出た。


そして両手に抱えたリボンのついた箱を、ウツボの前に差し出した。



「これ、みんなで作ったんだ!!
ーーー今日はお兄ちゃんの誕生日だから!!」



「……陽太…」




せーのっ!


陽太くんが声をかけると、子供たちは声を合わせて言った。




「「「いつもありがとう、太一お兄ちゃん!
お誕生日おめでとー!!!」」」





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