今日こそ絶対に自殺します。





「ゼー…ハー…」



鬼ごっこが終わると、ウツボは青白い顔をもっと青くしながら私たちの元に歩いてきた。



「だっだいじょうぶ!?」


「はいー…大丈夫です…
すごく…楽しかったです……」



いかにも具合が悪そうな顔をしていたけど、それでもウツボの顔はものすごく幸せそうだった。






ーーーよし、ちょっとそこらで休むか!



パピヨンの提案で私たちは木陰に移動すると、ちょうど置いてあったベンチに腰をかけた。



「いやーそれにしても暑いなぁー」


「そうです…ね……」



目の前の公園で走り回る子供たちを眺めながら、パピヨンとウツボは少しだけ笑みを浮かべた。




子供たちは汗をかきながらも楽しそうに公園を走り回っている。




「キャー!!!」

「待て待てぇー!!」

「あははっ!!」





若いなー、元気だなー。



なれるもんなら私もあんな風にまっすぐになりたいよ。


もう遅いのは十分すぎるくらい分かってるけど……




「ふふ」


いつのまにか私も笑みを浮かべていた。





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