今日こそ絶対に自殺します。





というか、根本的な問題だけれども……


こいつ誰?


名前聞いて、警察に通報してもいいかいこれ?



「あの……」


「ん?なんだいチャンぴかー」


「……あなたのお名前を…」




私が言いかけた、まさにその時だったーーー




「バタン!!」


「…っ!!」



カフェのドアが勢いよく開けられた。






「あ、兄貴……」


「え?」


ーーー兄貴?




ドアを見つめながらキモ男は怯えている。



思わず私もドアに目を向けた。





ーーーするとそこには、


黒いタンクトップとなぜか海パンを履いているいかつい顔の男が立っていた。



その男はキョロキョロとカフェ中を見回し、やっとキモ男を見つけると鋭い目で睨みつけた。




「ーーー見つけた、パピヨン」









ーーーパピヨン?






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