今日こそ絶対に自殺します。
「そういえばウツボ!
お前俺にばっか感謝してるけどさ、もう一人お礼を言う奴いるんじゃねーか?」
「え……?」
パピヨンはニシッと笑うと、
「うわっ!」
たちまち私の腕を引っ張って引き寄せてきた。
「ーーーチャンぴかだよ!」
ちょ、ちょっと引っ張るなよ!!
睨みつける私を気にもとめずに、パピヨンは続けた。
「チャンぴかはわざわざ自分のしたいことを抑えてまでアップルパイ作りを手伝ってくれたんだ!」
いやいや!!
お前が無理やり作らせたんだろ!!
「え、そうなんですか……?
……ありがとうございます、チャンぴかさん」
涙をぬぐいながら頭を下げるウツボ。
「え……」
別に頭下げられるようなことしてないんだけどなー…
私はほんとにこいつ(パピヨン)に無理やり作るように迫られただけだし……
「んじゃチャンぴか、自殺しに行っていいぞ」
「……え?」
「だってほらー自殺の途中だったんでしょ?」
パピヨンは私の肩をポンポンと叩いた。
「ほんとありがとなチャンぴか!!
ーーー今からはチャンぴかの時間だ!!」