今日こそ絶対に自殺します。
パピヨンとウツボを背に、私は荒れ地に向かって歩き始めた。
ーーーなんだろ、なんか複雑な気持ち。
自殺したい気持ちは本当に山々。
だけどーーー
『自分は本当に自殺していいのか?』
そういう疑問が頭の中にチラついてならない。
ーーー後悔しないと人は前へ進めない。
パピヨンの言葉に少しだけ光を見た私。
あの光を掴めれば、私は新たな自分の未来を作れるんじゃないかな。
あの光を希望に、ちょっとくらい生き続けてもいいんじゃないかな。
でもーーー
それが正しい道だという保証はない。
ーーー複雑な気持ちを抑えながらも、私は荒れ地へと足を進めた。
ああ、振り向きたい。
振り向いて、もう一度彼らの表情を見て確かめたい。
私がどうするべきなのかを。
ーーーだけど、振り向いてしまえば自殺できなくなってしまいそうな気もする。
だから振り向くこともできない。
あぁ……
私は、どうすればいいの…?