今日こそ絶対に自殺します。





えっ?パピヨン!?



もしかしてだけど、パピヨンって…


こいつ(キモ男)の名前!?!?





「ダッダッダッダーーー」


凄まじい形相でこちらへ駆けてくる海パン男。



そしてキモ男の胸ぐらをガシッと掴むと、顔を近づけて怒鳴り始めた。




「やっと見つけたパピヨン!
今度こそただじゃおかないからなパピヨン!
パピヨンの部屋でパピヨンのことめっためたにしてやるからなパピヨン!!!」




パピヨンパピヨンと連呼する海パン男。



うん、間違いない。


『パピヨン』はこいつ(キモ男)の名前だ。








プ……


プププププ!!!!


え、何?パピヨン!?


くっそ可愛い名前だなおい!!





パピヨンがツボってしまい、私は必死に笑いをこらえた。





ーーーダメだ!

あの名前を思い出してはいけない。

あの名前を…あの名前…パピヨン。



ダハハハハハーーーー!!!




ツボにハマるとはまさにこういうこと。



授業中や会議中にハマってしまうと、まさに地獄と化するアレのこと。



腹筋壊れる上に「独りで笑ってるよあいつ頭大丈夫?」ってなるアレのこと。



パピヨンという言葉を私はこれから死ぬまで忘れないと思う。



まあ、お茶終わったら死にますけどね。
(グッバイパピヨン!)





< 13 / 326 >

この作品をシェア

pagetop