今日こそ絶対に自殺します。
ーーーパピヨンが去った後、
私はどうしても自殺する気が起きず、まっすぐにアパートに戻った。
「バタンッ」
部屋のドアを閉めると、綺麗に整えられたベッドにドスンと飛び込む。
「うーん…」
あーモヤモヤする。
こんな気持ちになるんだったら、腹割り切って自殺しようと決意していたときの方がマシだ。
『ーーーどうすればいい?』
頭の中で何度も浮かび上がるその思いの原因は、紛れもなくあの時のパピヨンの言葉だ。
『後悔がなければ、人は前へ進めない』
ウツボに向けられた言葉は、まるで私に遠回しにメッセージを伝えているようにも思えた。
『後悔がなければ、人は前へ進めない。
ーーーだから君は、前へ進むたくさんのチャンスを持っているんだよ』
そう捉えてしまうのは私だけ?
「あーもーう…」
今日はもう、何もしたくない。
食べたくなければ歩きたくもないし、もちろん自殺だってしたくないーーー
ーーー明日こそ…
明日こそは自殺して…やるんだから…
いつのまにか、私は眠りについていた。
「トントン!チャンぴかさーん!?
この漫画超オススメなんで読んでくださいよぉー!!開けてくださーい!!」
部屋の外でひたすら声をかけてくる豆腐ちゃんに、全く気づくこともないままーーー