今日こそ絶対に自殺します。






「じゃあーーー」



ふと、また背後から男の声が聞こえてきた。



「やらないんだったらーーー
俺からやりにいきますね」




「はっ?」



俺はおもわず振り返った。

と、次の瞬間ーーー




「バシッ!」


「っ!!」



自分の顔に、男の力強い拳が打ち込まれた。


その反動で、俺は後ろに吹き飛ばされる。




「いってぇ……」


唇が切れて、血が滲み出てきた。


じんわりと痛みが湧いてくる。




「…なにすんだ!」


俺は思わず男に怒鳴った。


いきなり殴りかかってくるなんて、礼儀知らずにもほどがある…!




「じゃあ、仕返しして下さいよ」


「はぁ?」


「これは勝負です。
俺はあなたが仕返ししてくるまで絶対にやめませんからーーー」











ーーーバシッ!

ーーードシッ!



男は発言どおり、俺を殴り続けた。



「っ!!」



俺は元々身につけていた技術でなんとか攻撃をかわしていたが、





ーーーなんだこいつ!!




男はそれをはるかに上回るほど強かった。







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