今日こそ絶対に自殺します。
「はやく仕返しして来て下さいよ!!」
男はそう言いながらも俺に攻撃し続けてきた。
ーーーちくしょう…!
俺は唇を噛み締めながらもかわし続ける。
なんでこんなヒョロヒョロでアホ面してやがるやつに、めっためたにされなくちゃいけねぇんだ!!
どんどん悔しさがこみ上げてくる。
ーーーちくしょう、ちくしょう、ちくしょう!
「ーーーバシッ!」
「うっぷ…!」
ふと、攻撃をかわしきれず、男の拳が俺の右頬にグッと入ってきた。
俺はまたもや吹き飛ばされ、後ろに倒れる。
「ハァ…ハァ…」
息を上げながら、男は倒れた俺を見つめた。
「はやく…仕返しして下さいってば…」
………ち…くしょう…
俺は悔しさでいっぱいになっていた。
いっぱいいっぱいになって、涙が出てきそうだった。
ーーーこうなったら…やるしかねぇ。
俺は自分の右手を見つめると、
「……っ」
ゆっくりと拳を作り始めた。
ーーーしかし、
「……うそだろ」
こんな状況になってまでも、俺の拳は震えて力が入らなかったーーー