今日こそ絶対に自殺します。
「うふふっ」
ニオさんはピンヒールの音をコツコツと鳴らしながら、私に歩み寄ってきた。
そして目の前で止まると、自分の腰に手を当てて顔を覗き込む。
「ふーん…なんかあった?子ねずみちゃん」
「えっ?」
「ずいぶんと顔が青いようだけど」
あ、まぁ…
なんにもないって言ったら嘘になるけど…
『私生きようか死のうか迷ってるんですぅー』とか言っても、まー相談事のレベル遥かに超えてるわけだし…
「ありませんよ…?なんにも」
ここは一応元気なふりをしておく。
「そーう?」
ニオさんはじーーーーっと私の顔を見つめている。
ここまでになると、ちょっと気まずい…
「子ねずみちゃん、私って結構人の心読むの得意なの。
だから子ねずみちゃんが考えてることもだいたい分かってるわ」
「え…」
ま、まじかよ!!
エスパー!?
「子ねずみちゃん」
ニオさんはにっこり笑った。
「ーーーあなた、恋してるのね?」
「………」
ぜんっぜんちげぇ!!!!!