今日こそ絶対に自殺します。





「あ…」



でも、一つ気づいてしまったことがあった。




ーーー私の写真は


一枚もない。





ーーーズキッ



ちょっとだけ胸が痛くなった。



まあ入ったばかりだし、それに私はそこまでこの人たちと一緒にいようとか思ってないし……



それにーーー


自殺しようとか考えてるし……










「どうして自分の写真がないかって?」


「えっ?」



私は思わずニオさんの方を向いた。


ニオさんは両手にコーヒーを持って、私を見つめている。




「撮らないでって言われたのよ。
ーーーパピヨンが、チャンぴかは撮らないでって」


「……っ」



また胸を刺されたような感じがした。



どうせすぐいなくなるから撮らないとか考えてるのかな……



ーーーなんだろう、ショック。





「まあ悪いようには捉えないで」


ニオさんはコーヒーをカウンターの上にトン、と置いた。


「あいつのことよ。何か深いわけがあるのよ」



深い…わけ?



ニオさんはカウンターの椅子に座ると、私を手招きした。



「子ねずみちゃんも座って?
恋愛話聞こうじゃないの」






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