今日こそ絶対に自殺します。
「おっと…?」
中に入ってみると、どうやらここはボクシングの練習場みたいだった。
だけど、リングやサンドバッグは埃まみれになっていて、しばらく使用されていない模様。
まあいい、ここなら誰もこないでしょ!
私は縄をかけられる場所がないか見渡し、ちょうどリングの真上にある電灯に気づいた。
ーーーよし、あれだ!
そこらへんに置いてあったパイプ椅子を持ってリングに上がり、真上にある電灯に縄を縛りつける。
上出来。
あー散々迷子した後の自殺って最高だなー
仕事帰りのビール並だわー
私はパイプ椅子に乗って、電灯から垂れ下がる縄の先端の輪に首をはめた。
なーんて心地よい気分。
よし、このまま死んじゃいましょう!
私はパイプ椅子から飛び降りようとした。
ーーーありがとう!
私を自殺の道へと戻してくれたニオさーん!