今日こそ絶対に自殺します。
「なにやってんだ?こんなとこで」
兄貴さんは呆れ顔をしてこっちを見ている。
いやーなにやってんだって言われても…
自殺なんですけどー!!!!
「まあいい」
兄貴さんはリングに上がってくると、私の目の前に立った。
パイプ椅子に乗っているというのに、兄貴さんと私の目線はほぼ同じくらい。
(どんだけでけぇんだよ!!)
「これもなんかの縁だ」
「え、縁?」
「俺の相手をしてくれ、チャンぴか!」
「う、うぇ!?」
自殺の方が
まだマシです。
兄貴さんは私をパイプ椅子から下ろすと、自分の前に立たせた。
「さーかかってこい!チャンぴか!!」
「ひぃぃぃ!!」
無理です無理です無理です無理です!!!
今にもとっかかってきそうな兄貴さんを目の前に、私はただ震えることしかできなかった。
もーなんでこーなっちゃうんだよー!!