今日こそ絶対に自殺します。
「ちょーーーっと待あああああったーー!!」
ふとまた扉の方から声がしてきた。
そこにはずぶ濡れになっているパピヨンが。
「兄貴待ってください!
俺を川に投げ込むのはいいですけど、チャンぴかには危害加えないで下さいっ!!」
リングに上がってきて必死に兄貴さんの腕を掴むパピヨン。
「うるさーい!!」
兄貴さんは声を上げると、思いっきりパピヨンの顔面にパンチを入れた。
「ぐほぉっ!」
吹き飛ばされてリングに倒れるパピヨン。
鼻からは大量の鼻血が出ている。
「よし、チャンぴかぁ!
気を取り直して勝負だぁ!!!」
「えぇ!!!」
あんな光景見せられた後に勝負なんぞできるかーーー!!!
「ーーーチャンぴか!
ちょっとあっち向いてて!」
ふと、パピヨンが鼻血を流しながら私に叫んできた。
「え!?」
「いいから!!」
「……っ」
私は仕方なく言われた通りに向こうを向いた。
もうわけわかんない!!!