今日こそ絶対に自殺します。






「ちょーーーっと待あああああったーー!!」



ふとまた扉の方から声がしてきた。



そこにはずぶ濡れになっているパピヨンが。




「兄貴待ってください!
俺を川に投げ込むのはいいですけど、チャンぴかには危害加えないで下さいっ!!」



リングに上がってきて必死に兄貴さんの腕を掴むパピヨン。



「うるさーい!!」


兄貴さんは声を上げると、思いっきりパピヨンの顔面にパンチを入れた。



「ぐほぉっ!」


吹き飛ばされてリングに倒れるパピヨン。


鼻からは大量の鼻血が出ている。



「よし、チャンぴかぁ!
気を取り直して勝負だぁ!!!」


「えぇ!!!」



あんな光景見せられた後に勝負なんぞできるかーーー!!!









「ーーーチャンぴか!
ちょっとあっち向いてて!」



ふと、パピヨンが鼻血を流しながら私に叫んできた。


「え!?」


「いいから!!」


「……っ」




私は仕方なく言われた通りに向こうを向いた。


もうわけわかんない!!!





< 174 / 326 >

この作品をシェア

pagetop