今日こそ絶対に自殺します。





背後から聞こえてくる声ーーー




「兄貴、悪く思わないで下さいよ?」


「あ?」


「ズルッ!!」


「ああっ!!」


「すみません兄貴!!」


「ちょっと待て!返せ俺の海パン!!」













ーーー脱がしちゃったのかよ!!!





「チャンぴかのためです!兄貴!

ーーーどうですか?
気持ちが落ち着いてきましたか?」



「……あぁ、俺今闘えねぇ」





ーーーそしてどうなってんだその海パン!!




「とりあえずそこにあるボクサーパンツ履いてて下さい!
しばらくこの海パンは俺が預かってます」


「おう、分かった」











ーーーしばらく経つと、パピヨンは私に声をかけてきた。



「いいよチャンぴか!こっちむいても!」



恐る恐る振り返ると、そこにはボクサーパンツを履いた兄貴さんと、鼻にティッシュをつめたパピヨンがいた。



「いやー悪かったねチャンぴか!
気分悪くさせちゃってさぁ!!」


えへへーと頭をかきながら、パピヨンは笑って見せた。






ーーーいやいや、

気分悪くなったというよりも、



その海パンが気になって仕方がない!!!






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