今日こそ絶対に自殺します。
ーーー約3時間後。
「ーーーよし、これだけやっとけばバッチリだ!!」
兄貴は海パンのゴムをパチンと鳴らすと、潔くリングを降りた。
「いやーいい汗かいたなぁー!
なあパピヨン!」
「ゴボゴボゴボゴボ…(泡を吹く音)」
パピヨンはリングの上で仰向けになり、グロッキー状態になっていた。
…まあ3時間もぶっ通しでボクシングやっていたら、さすがにこうなるよね…
兄貴さんどんだけ体力あるんだよ…
「じゃあ俺は先に帰るぞ!」
「え!?」
兄貴さんは汗まみれになったタンクトップを脱ぐと、海パン一丁になった。
そして肩にタオルをかけると裸足で扉の方へ向かってゆくーーー
「明日の試合に備えて早く寝るんだ」
今は昼の12時頃。
ーーーどう考えても早いだろ!!
「というわけでパピヨンを頼む!」
「……え、えぇ!?」
「泡吹いてるからなー。
意識がしっかりするまでついててやってくれ」
えええええええ!!!
それはちょっとまじめに無理だわ!!
「ちょ、ちょっと待って…」
「頼んだぞー!」
兄貴さんはそう言い残すと、裸足のまま扉を出て行ってしまった。
そ……
そんな……!!!