今日こそ絶対に自殺します。





ーーー約3時間後。




「ーーーよし、これだけやっとけばバッチリだ!!」



兄貴は海パンのゴムをパチンと鳴らすと、潔くリングを降りた。



「いやーいい汗かいたなぁー!
なあパピヨン!」


「ゴボゴボゴボゴボ…(泡を吹く音)」



パピヨンはリングの上で仰向けになり、グロッキー状態になっていた。




…まあ3時間もぶっ通しでボクシングやっていたら、さすがにこうなるよね…



兄貴さんどんだけ体力あるんだよ…




「じゃあ俺は先に帰るぞ!」


「え!?」


兄貴さんは汗まみれになったタンクトップを脱ぐと、海パン一丁になった。


そして肩にタオルをかけると裸足で扉の方へ向かってゆくーーー




「明日の試合に備えて早く寝るんだ」



今は昼の12時頃。


ーーーどう考えても早いだろ!!




「というわけでパピヨンを頼む!」


「……え、えぇ!?」


「泡吹いてるからなー。
意識がしっかりするまでついててやってくれ」



えええええええ!!!


それはちょっとまじめに無理だわ!!



「ちょ、ちょっと待って…」


「頼んだぞー!」



兄貴さんはそう言い残すと、裸足のまま扉を出て行ってしまった。




そ……

そんな……!!!





< 179 / 326 >

この作品をシェア

pagetop